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授業点描

東亜学院中国語学校の授業のようすをご紹介します。

 

初級1                                                        2019.7.16

 教室には手鏡をお持ちになるようお願いしています。外国語の発音は,母音がいちばん大事と言っても過言ではありません。そして,母音と言えば口形です。

 

 「もっと蛸(たこ)になって下さい」「背中を包丁で刺された時のうめき声ですよ」「唇は左右に引いて」「口笛を吹く時の形にして」「日本風の[ウ]は中国語にはありませんよ」などと言われ続け,よくできた時には「そうです!すばらしい!」と絶賛され,「いいですよー。鏡を見て下さい。良い時の形を覚えていて下さいね」と更なる要求も出されます。

 

 母音の練習はスポーツや楽器演奏と同じではないでしょうか。フォームを固めるのが先決です。「早く上手になって,ぺらぺら話したい」という受講生さんの気持ちはよーく分かりますが,焦ってはいけません。スピードを上げるのは,後でいくらでもできます。ですが怪しげなフォームは,固まってしまうともう直すのがタイヘンです。

 

 イチロー選手の振り子打法,チック・コリアのピアノアレンジ,青峰大輝のフォームレス・シュート(バスケです)…,独創的で且つ効果抜群で憧れますが,あれは基本ができているからこそ可能な技です。故十八世中村勘三郎でしたか,「型があるから型破り。型がなければそれは形なし」,けだし至言と思います。

 

 そんなわけで今日も講師は,蛸漁の漁師さんやサスペンス映画の監督になって,皆さんの口元に熱い視線を注いでいます。受講生さんも,鏡を指紋だらけにして奮闘なさっています。

 

 

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