東亜学院TOP > 中国語学校 > 中国語の世界 > 街头巷尾 > 街头巷尾(翻訳・解説)

 街角こぼれ話4 四川の成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地   李晶輝  

ひよこレベル 

 2017年9月25日、上野動物園で生まれた赤ちゃんパンダが正式にシャンシャンと命名された。今回は日本全国に公募する形で、最終的に32万余りの名前の候補の中から選ばれた。

 この報道を見て、思わず2014年に中国の成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地へ行った時の情景を思い出した。あんなにたくさんのジャイアントパンダを近くで鑑賞したのはそれが初めてだった。霧の立ちこめる竹林の小道に沿って、自然保護区に入ると、まるで神秘の世界に来たかのようだった。

 ジャイアントパンダたちは、ある者は木の幹にまたがって柔らかな若い竹の葉を食べ、ある者は台によじ登り行ったり来たりして、ある者は自分の子供を見守っていた。彼らは自分の住まいで何の心配もなく暮らしていて、パンダを見に来た観光客を全く意に介さない。パンダは余りにも自由気ままに生きている!その時は折よく赤ちゃんパンダが2匹生まれてちょうど半月ばかりでもあり、その双子パンダはかわいくてたまらなかった。

 これは今までで最も忘れ難い旅だ。

 

 にわとりレベル

 2017年9月25日、上野動物園で生まれた赤ちゃんパンダが正式にシャンシャンと命名された。今回は日本全国に公募する形で、最終的に32万余りの名前の候補の中から選ばれた。

 この報道を見て、思わず2014年に中国の成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地へ行った時の情景を思い出した。ジャイアントパンダと近距離で接触したのはそれが初めてだった。私たちは霧の立ちこめる竹林の小道に沿って自然保護区に入ると、まるで世間から隔絶された神秘の世界に身を置いているかのようだった。

 ジャイアントパンダたちは、ある者は木の幹にまたがって、青々とした若竹をせっせとおいしそうに味わい、ある者は台によじ登り、ゆっくりと行ったり来たりして、たまにはでんぐり返しの1つもし、ある者は愛情たっぷりに自分の子供を見守っていた。各自の名前が書かれた住まいで、パンダたちはのんびりと満ち足りた様子で楽しんでおり、パンダを見に来た観光客には全くお構いなしだった。パンダは自由気ままに、超然と生きている!その時は折よく赤ちゃんパンダが2匹生まれてちょうど半月ばかりでもあり、その双子パンダのかわいさといったら、全くもって言葉では言い表せないほどだった。

 この旅行で見聞きしたことは今なお記憶に新しく、忘れ難い。

 

街角こぼれ話 翻訳・解説

ポイント① 「在很近的地方观看这么多的大熊猫」 vs「与大熊猫近距离地接触」

“观看”は「観覧/見物/参観する」。“与大熊猫”の介詞“与”は「…と」の意で,動作を共にする相手を導きます。“近距离地+接触”の“地”は状語(=連用修飾語)を作る助詞。名詞フレーズの“近距离”が,動詞“接触”を修飾しています。 

 

ポイント② 「到了一个神秘的世界」vs「置身于与世隔绝的神秘世界」

“到+神秘的世界”は「神秘の世界に至る」。“置身于”は「…に身を置く」。介詞“于”は“在”の意の結果補語で,後に場所を導きます。“与世隔绝”の介詞“与”は「…と」の意。4字で「世間と隔絶する/されている」。ニワトリの“神秘世界”には真ん中に“的”がありません。直前の“与世隔绝+的”とダブるため,“的”は1つ削ります。

 

ポイント③ 「可爱得不得了」vs「可爱得简直难以用语言来表述」

“不得了”は形容詞で「たまらない」「甚だしい」。“简直”は副詞で「全くもって」。“难以”は動詞で「容易でない」。“用语言+来+表述”は連動文。“来”の前は動作の方式を表し,“来”の後はそれによって何かをなすという事を強調しています。

 

 街角こぼれ話3 私の故郷は北の小さな街   呉図雅  

ひよこレベル 

   今年の5月、私は親族に会いに実家へ帰った。この間に私は印象深い出来事を2つ経験した。1つはタクシーで、もう1つはレストランで。この2つの出来事には共通点が1つある。それはほかでもなく、タクシーの車内もレストランの中も、はっきり分かる所に「禁煙」の表示が貼ってあったことだ。しかし、タクシーの運転手もレストランの店員も、たばこを控えるというこのルールを守らないことに私は気付いた。

   ある日、私はタクシーに乗り運転手と一緒になったのだが、(その彼が)まさに口にたばこをくわえていた。タクシーに乗るとすぐ、私は彼に「運転手さん、たばこを消してもらえませんか。ここに『禁煙』と表示が貼ってあるじゃありませんか」と注意した。その運転手はそれを聞くと、すぐに吸うのをやめたが、そのまま吸い殻を道に捨ててしまった。

   またある時、私はレストランで食事していて気付いたのだが、店内でたばこを吸っている人がいて、しかもそれは店員だった。そこで私はすぐ彼に「店内は禁煙じゃないんですか」と言ったが、彼は「大丈夫、構わないさ」と答えた。私はどうも納得がいかないのだが、これらの場所の禁煙表示は何をするのに用いるのか。ただ飾り物として用いているのにすぎないのか。

 にわとりレベル

   今年の5月、私は親族に会いに実家へ帰った。この期間に私は極めて印象深い出来事を2つ経験した。1つはタクシーで、もう1つはレストランで。しかし、2つの出来事には共通点が1つある。それはほかでもなく、タクシーの車内もレストランの中も、はっきり分かる所に「禁煙」の表示が貼ってあったことだ。しかし、タクシーの運転手にせよ、レストランの店員にせよ、たばこを控えるというこのルールを守らないことに私は気付いた。

   ある日、私はタクシーに乗り運転手と一緒になったのだが、(その彼が)まさに口にたばこをくわえていた。タクシーに乗るとすぐ、私は彼に「運転手さん、たばこを消してもらえませんか。車内に『禁煙』と表示が貼ってあります。たばこを吸ってはいけないのでしょう?」と注意した。その運転手はそれを聞くと、すぐに吸うのをやめたが、そのまま吸い殻を道に捨ててしまった。

   またある時、私はレストランで食事していて気付いたのだが、店内でたばこを吸っている人がいて、しかもそれは店員だった。そこで私はすぐ彼に「店内は禁煙じゃないんですか」と言ったが、彼は全く気にしない様子で「大丈夫、構わないさ」と答えた。私はどうも納得がいかないのだが、これらの場所の禁煙表示は何をするのに用いるのか。これではすっかり形骸化してしまっているではないか。

 

街角こぼれ話 翻訳・解説

ポイント① 「印象深刻」 vs「印象颇为深刻」

“印象深刻”は「印象が強い」。“颇+为”は書き言葉で「すこぶる+…である」。この“为”は第2声で“是”の意。

 

 

ポイント② 「出租车司机和餐馆服务员都…」vs「无论是出租车司机还是餐馆服务员都…」

“无论(是)A还是B都C”は「(AであるかBであるかを論ずることなしに→)AかBかに関わらず/AにせよBにせよ,(全て)C」。“无论”は日本字で「無論」。「×むろん」の意ではなく,「論ずること無しに」と考えます。

 

ポイント③ 「上车我就提醒他」vs「上车我便提醒他」

“一A就B”は「Aすると(すぐに)B」。“就”は書き言葉では“便”とします。

 

ポイント④ 「摆设」 vs「形同虚设」

ここの“摆设”は名詞で「飾り物」の意。“形同虚设”は四字の定型で「(形は虚しく設けるに同じ→)(主に機構や職務上の地位が)あってなきがごとしである/飾り物になって何の役割も果たさない/有名無実である」の意。

 

 街角こぼれ話2 私を産み育ててくれた北京(北京)   丁安潔  

ひよこレベル 

 私の小さいころの北京が忘れられない。治安が良く、町内は静かで、四合院は整っており、こちらの路地から別の路地へと歩いて行けた。路地の名がさまざまなのには皆理由があった。

 日本に来て11年目、私が北京へ帰ろうとすると、母が言った。空港へあなたを迎えに行く家族が誰か、是非ともいないといけない、なぜならあなた独りでは家が分からないだろうからと。私は信じずに、独りで空港リムジンバスに乗り、北京駅まで行ったが、北京駅の向かいの小道がなくなっていて、まるっきり以前の様子ではなくなっていることに気付いた…

 今の北京は至る所、高層ビルばかりだ。それもいいけれど、近代都市は皆こんな感じだ。以前の古い北京の面影が見られないのは本当に残念だ。

 

 

にわとりレベル

 私の幼時の北京が忘れられない。「(夜戸を締めず、道落ちたるを拾わず→夜戸締まりしなくても安心して寝られ、道に落とし物があっても自分の物にしない→)治安が良い」と言えた。閑静な街、整然とした四合院、1本の路地がもう1本の路地へとつながっていた。路地の名が多種多様なのには、それぞれこだわりがあった。

 来日後11年目、私が北京へ帰ろうとすると、老いた母が言った。是非とも空港へ迎えに行く人が必要で、さもないとあなた独りでは家が見つからず帰り着かないと。(どうしてありえようか→)そんなことはあるまい。私は独りで空港リムジンバスに乗り、北京駅まで行った。さっぱり見当がつかない!北京駅に面していた小道は行方が分からず、昔の面影をとどめてはいなかった。

 現在の北京はビルが林立し、立派ではあるが、それは全ての近代都市の縮図でしかなく、独特の趣をもった古い北京が失われて、私は残念に思われてならない。

 

 

街角こぼれ話 翻訳・解説

 ポイント① 「去机场接你」vs「去接机」

 “去机场接你”は「空港へ行く+あなたを出迎える」。“接机”は“到机场接人”の意で「空港へ至る+人を出迎える」。ヒトも含んだコンパクトな表現。

 

ポイント② 「不认识家」vs「找不回家」

 “认识”(知っている)は,場所や道・人・字など同類のモノの中で,特徴を見分けることに焦点があります。“找不回家”は“找回+家”(家を捜して帰る)」の不可能形。“找回”は「述語(“找”)+方向補語(“回”)」の構造。 不可能を表す“不”は2字の間へ。目的語(“家”)は後へ置きます。

 

ポイント③ 「我觉得A很遗憾」vs「A使我遗憾不已」

 “我觉得A很遗憾”は「私は,Aがとても残念だと思う」。“A使我遗憾不已”は「Aが私に(残念でしかたなく思わせる→)残念に思わせてしかたない」。“使”(…させる)は使役動詞。“不已”は書き言葉で,多く4字句で用い「…してやまない」「しきりに…する」。

 

 街角こぼれ話1 忘れ難い竜井茶(杭州・西湖   水蜜桃  

ひよこレベル 

 竜井茶は緑茶の中で一番有名な種類で、杭州市の竜井が産地であるため竜井茶と呼ばれている。ある時、私は家族と杭州の西湖に遊びに行き、西湖の美しい景色を見た後、遊覧船に乗って西湖の中にある小島を散歩した。

 

 その日はとても暑く、皆少し疲れていて、喉が渇いてもいたので、茶館に入った。茶館は小さく、テーブルと椅子が少しあるだけだった。私たちは竜井茶を注文した。すぐに店員さんがいれたての竜井茶をたっぷりと私たちに注いでくれた。すぐさま私はいい香りをかいだ。私はびっくりした。竜井茶がこんなにもいい香りがするなんて知らなかったからだ。私はすぐに湯飲みを持って一口飲んだ。その味はとても柔らかく、とても香ばしいものだった。

 

 「いいお茶だ」と父が私に言った。私は、父の顔を見ながら「すばらしい、これは確かにいいお茶だ」と思った。これは私が飲んだ中で一番よい竜井茶のはずで、杭州へ行った一番の収穫でもあった。

 

 

にわとりレベル

 竜井茶は緑茶の中で最も有名な種類で、産地が杭州の竜井であるため、竜井茶と名付けられた。ある時、私は家族と杭州の西湖に遊びに出かけた。西湖周辺の名勝を楽しんだ後、更に遊覧船に乗って西湖の真ん中にある小島を散策した。

 

 その日はとても暑く、更に歩き疲れて喉も渇いていたため、家族と島にある茶館に入って小休止することにした。茶館はとても小さく、簡素で、簡単なテーブルと椅子以外は何の調度品もなかった。私たちは腰を下ろしてすぐに竜井茶を注文した。間もなく店員が、大きなポットにいれたての竜井茶と、ガラスの湯呑をいくつか私たちの前に置き、それから空の湯飲み1つ1つになみなみとお茶を注いでくれた。たちどころにほのかな香りが鼻をついた。私は思わずびっくりした。私は竜井茶がこんなにも香りが爽やかで、人を魅了するものだとは知らなかったからだ。私は居ても立っても居られず、湯飲みを持って一口味わった。その味はさっぱりして柔らかく、しっとりしていて、心と体にしみわたり、人をうっとりさせるものだった。

 

 「いいお茶だ」。私の耳に突然父の賛嘆の声が響いてきた。父の満足げな様子を見て、私も思わず「すばらしい、これは確かにいいお茶だ」と思った。正確に言うと、これは私が飲んだ中で一番よい竜井茶のはずで、今回の杭州旅行の一番の収穫でもあった。

 

 

街角こぼれ話 翻訳・解説

 ポイント① 「叫龙井茶」vs「起名龙井茶」

“叫”は「…と呼ぶ」。“起名”(名付ける)は離合詞で,本来は目的語を置けないが、ここは簡潔な書き言葉として“起名A”(Aと名付ける)の形で用いている。

話し言葉では“给儿子起名儿叫A”(息子にAと名付ける)のように用いる。

 

ポイント② 「只有几张桌椅」vs「除了简单的桌椅之外,没有任何多余的摆设」

“只有”は「…があるだけ」「…しかない」。

“除了A之外”(Aを除いたほかは)は,“除了A”(Aを除いて)や“A之外/A以外”(A以外に)の強調形。“没有任何…”は「いかなる…もない」。

page_top