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道案内中国語

第5回「ここはスイカ使えませんよ」                           2020.5.12

今回も実際に遭遇した場面から。

 

上野動物園は、道路を隔てて東園と西園があり、ちょっとした坂の遊歩道を通って移動します。その両園をつなぐモノレールが運行されていて、子供たちには大人気スポットの1つでした。今は車両の老朽化に伴い路線を休止していますが…。

 

ある時、中国人ご一家が私の前で順番待ちをしていました。切符を買う段になり、何やらもめている様子。少しすると係の人が「千円札以外のお札,使えないんですよ」。でも、ご一家は日本語が分からないようで困り顔。係りの人も困り顔。

 

          ●您手头儿有没有零钱?Nín shǒutóur yǒu méi yǒu língqián?

          (細かいの、ありませんか)

 

“手头儿”は「手元」の意です。お金について,預貯金ではなく「いま手持ちの…」というニュアンスでうんぬんしたい時,よく添えられます。“零钱”(小銭)の“零”は「こまごました」「ばらの」の意です。

 

場面は戻って。中国人ご一家は唐突に声をかけられて驚いた様子。そこでちょっと補って、

 

          ●这儿用不了五千和一万日元的纸币。您有没有一千的纸币或者硬币?

              Zhèr yòngbuliǎo wǔqiān hé yíwàn rìyuán de zhǐbì.

              Nín yǒu méi yǒu yìqiān de zhǐbì huòzhě yìngbì?

          (五千円札・一万円札は使えないんですよ。千円札か細かいの、ありませんか?)

 

「…できない」に可能補語が使えるとかっこいいですね。“用不了”の逐字訳は「使うという行為を全うすることは不可能だ」です。“了”liǎoは「全うする」の意。“硬币”(硬貨)の代わりに“钢镚儿”gāngbèngrもOKです。“钢镚儿”は話し言葉です。

 

すると、スイカを取り出して見せたので、

 

          ●这儿JR的交通卡也用不了。Zhèr JR de jiāotōng kǎ yě yòngbuliǎo.

          (ここはスイカも使えないんですよ。)

 

そうか…とご一家は小銭を出して一件落着。

 

最近ではカードが使える範囲も増え、便利になりましたが、それでもどのカードがどこで使えるか戸惑うこともありましょう。中国の銀聯カード(“银联卡”Yínlián kǎ)やアリペイ(“支付宝”Zhīfùbǎo)が使える所もずいぶん増えました。店先でちょっと助け船が必要な時にさっと口にできたら…

 

          ●这儿可以用银联卡/支付宝。Zhèr kěyǐ yòng Yínlián kǎ/Zhīfùbǎo.

          (ここは銀聯カード/アリペイが使えますよ。)

 

全国的に外出自粛の今…ではありますが、地図を眺めて頭の中だけでもあちこちへ行くのもいいですね。

 

次回は「エレベーターはあちらです」。

 

 

                  → 第6回「エレベーターはあちらです」

 

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